印象的な作風が話題を呼んでいる、やちむん作家・岐幸二氏の工房[陶器工房

陶器工房 

美しい海と空が見渡せる、読谷村の小高い丘の中腹に、壹岐幸二(いき・こうじ)さんが開く窯がある。柔らかいフォルムに透明感のある白地、そして鮮明に描かれたプルシアンブルーのラインが印象的な作風が話題を呼んでいる若手作家だ。
大学卒業後、
読谷村の 「やちむん(焼き物)の里」 にある大嶺實清さんの工房で、5年間沖縄の伝統陶芸を学び、その後1996年に「陶器工房 」 を設立して、現在に至る。 

1966年 京都府生まれ
1990年 沖縄県立芸術大学卒業
1991年 同大学研究生終了
1991年 1991年から1996年まで読谷山焼 大嶺實清師事
1996年 「陶器工房 壹(いち)」 設立
1999年 初個展 (沖縄市中央パークアヴェニュー)
2000年 壹岐幸二陶展 (那覇市・リウボウ美術サロン)
2000年 壹岐幸二陶展 (熊本・ゆい) 以降隔年開催
2001年 壹岐幸二陶展 (リウボウ美術サロン)
2002年 壹岐幸二陶展 (リウボウ美術サロン)
2003年 壹岐幸二陶展 (京都・ギャラリー花いろ) (大阪・ギャラリー春秋)
2004年 壹岐幸二陶展 (リウボウ美術サロン)
2006年

壹岐幸二陶展 (リウボウ美術サロン)

   

沖縄のやちむんの魅力
大学時代は沖縄の伝統工芸「やちむん」に対して自分には合わないと感じていた。当時の恩師の「伝統は壊すことで守られる」という言葉に感銘を受け、じっくり基本を学んだ後、独自の境地を模索する創作の旅が始まる。「いいと思う物は何でも使います。土も沖縄の土で無くてはいけないとは思っていません。」と語る壹岐さん。独自のこだわりを貫きながら新たな伝統を切り開く姿勢が、作品へと転化している。
「日用雑器としてのやちむんと、個展用の作品は気持ちを切り替えて創っています。」と語る
壹岐さんの工房には、コンテンポラリーアート作品が多く見られた。青い海と空が一望できる絶景の工房で、新たなインスピレーションを求めて創作の日々を送る壹岐さん。彼が作り出す作品を手に取り目を閉じると、工房から見たあの美しい風景が心によみがえる。