シーサーを独特な個性で表現する注目の若手作家、ゆしびん

古来の技法を用いた本物のシーサー
彼の作品は基本に忠実だ。愛らしさとユーモラスさが若者に受けているが、それは現代の物の見方で、ウマヘタ的キャラクターグッズとして受け止めているのだろう。しかし、本物のシーサーを知る沖縄のシニアには、王道を継承する職人として評価されている。見る人間によって、現代作家と伝統作家を行き来する、なんとも不思議なシーサー作家だ。


諸見里 剛
1972年
沖縄県コザ市生まれ
2001年6月
宮崎市日向路にて個展
8月
那覇市リウボウ美術サロンにて二人展
2002年4月
京都ぎゃらりい やまとにて個展
2003年3月
東京代官山無垢里にて個展
7月
にいがた銀花にて個展
2004年4月
山梨県ギャラリー韓にて二人展神戸「トアギャラリー」
2005年
大阪「淀画廊」
大阪「プリコラーユ」
奈良「上の蔵」にて二人展

彼はこう語る
「散歩をしていて、ふと屋根の上の自分が作ったシーサーと出くわす。10年も経つと流石にいい色になってきたな。しっかり守れよ」そんなことを思えたら最高ですね。
彼もまた昔の瓦職人のように、感謝の気持ちをこめて作品創りに取り組んでいるそうだ。
諸見里氏の父親も工房で腕をふるうシーサー作家だった。お父さんの作品も、工房を兼ねたカフェ「ゆしびん」で見ることができる。

シーサーギャラリー&CAFE ゆしびん

  ゆしびんとは、お祝いの席で使う酒瓶のこと。沖縄の青い空によく似合う白い壁のゆしびん。諸見里氏の作品であふれる店内は、作品を楽しみながらゆっくりとくつろげるカフェとなっている。

シーサー創りが体験出来る、ゆしびん
 訪問時、諸見里氏はシーサーの材料調達に出かけて留守だった。古い家屋が取り壊されるという情報が入り、急遽シーサーの材料となる赤瓦を調達に出かけたとのことだ。本物にこだわる作家は、材料調達に余念がない。伝統的な家屋が取り壊されるのは、なんとも寂しいことだが、彼の手によってシーサーとなってリサイクルされ、再び青い空の下に戻れるのだから、こんな幸せなことはないだろう。彼が材料を調達している間、じっくり店内の作品を見て廻る。店内は様々な表情をしたシーサーで埋め尽くされていた。大きなものから小さなものまで、どれも個性的で、引き付けられる。もしも観光で立ち寄るとしたら、たっぷり時間を取っておいたほうが良いだろう。目移りして、いくら時間があってもたりない。

カフェの奥に彼の工房がある。そこには創りかけのシーサーがずらりとならんでいた。この工房では、漆喰を使ったシーサー創りの体験もできるそうだ。興味がある方は是非体験してみるといいだろう。最高の旅の思い出となるに違いない。

シーサー創り体験 1時間30分 2500円
シーサー
創り体験を希望する方は、あらかじめメールで問い合わせをしたほうがいいとのこと。
沖縄県恩納村字前兼久1番 
沖縄自動車道「石川インターより車で10分」 
chura-okinawa@maol.goo.ne.jp